1 バイクのサイドミラーの死角を理解する

車両の発進や車線変更において最も大切なことは、左右後方の死角確認だ。

 筆者はバイクに乗り始めて十数年経つが、車線変更をしょうとして死角に車が走行していてヒヤリとしたことが何度もある。

 発進時なら、死角の歩行者や走ってくる子供など様々な危険性が予想される。

バイクに乗り始めた今だからこそ、その習慣を身体に叩き込み、快適なバイクライフを送りたいものだ。

2 具体的な確認方法

 教習所で教わる一般的な確認方法は

合図→右サイドミラー確認→死角目視→発進

だと思う。

当然のことながらこれは必ず励行しなければならない。

ここで一番重要なのは、サイドミラー確認の後の後方目視確認だ。

これさえあれば、最悪、ウィンカーを忘れようがミラーを見忘れようが、全ての後方の交通状況を認識できる。

前を向いていれば、おおよそ180°をカバーでき、更に後ろ180°を目視することで360°の安全確認ができる訳だ。

常に死角を意識しよう
画像の引用元:バイクのバックミラー、見えていない『死角』がどれくらいあると思う?【バイクライフ・ステップアップ講座/バックミラー 編】【Safety】

3 私が実践している死角確認方法

  • 車線変更

 一般的な後方の目視確認は、首を後方にややひねり状況を把握する。

一方、私が励行するやり方は、上体をダイナミックにひねり真後ろくらいまで確認する方法だ。

万が一ウィンカーを忘れた時でも、サイドミラー確認、更に目視で後方や周囲の状況だけは必ず確認しよう。

そうすることで、自分の走っている位置や周りの交通状況を広くインプットでき、結果効率よくダイナミックに走行することができる。

重要なことは、乗用車や通行人に対してバイクの存在を大袈裟にアピールし走行バイクに近寄らせないようにすることである。

自分が発進、車線変更ができるスペースを確保したら、メリハリをつけてしっかり加速し、また安全地帯で走る。

車と同じような速度で車線変更を行えば、逆に車の死角に長く留まることになり危険性が高まる。

攻撃的な運転は禁物だが、ゆっくりオドオドと走ることも同じく事故の危険が高まるので、絶妙なメリハリの効いた速度で走り抜くことが大切だ。

慣れてきたらこのイラストくらい上体をひねる
  • 発進

発進前は、必ず左右の後方確認を実施する。

左後方から車両が来ていないかを把握するのは当たり前だが、右後方も確認し、小さな子供や自転車、ロードバイクが突っ込んで来ていないかを確認しよう。

どんな状況であれ、接触すればライダーの責任を問われるので、2回3回と前後左右を確認する。

4 まとめ

バイクに乗り始めた初心者の時期こそ、基本を叩き込む絶好のチャンスだ。

合図→ミラー→ダイナミックな死角目視を励行することで、自分の存在を周囲に知らしめ、メリハリの効かせた車線変更や発進が可能になる。

その結果、もれなく目的地への到達速度も速くなるのだ。

安全運転をいつも意識して、楽しいバイクライフを送りましょう!!